生命保険兼個人年金積立を解約したお話
私のようにサラリーマンとして働いている方は、
一度は生命保険や医療保険への加入経験が
あったり、加入の勧誘をされたことがあるかと
思います。
就職したての頃、「社会人になったら保険に入る
のは当たり前」とよく言われたものです。
サラリーマンの方でなくても、自分で調べたり
周囲に勧められたりして、保険に加入したことの
ある方も多いんじゃないでしょうか。
この「保険」という制度、たしかに上手に使えば
すごく便利ですが、同時にいらないものも多い
ような気がしています。
ということで今回は、私が6年以上続けてきた
生命保険兼個人年金をやめたお話です。
そもそもこの保険、身近な人から頼まれて始めた
もので、自分でよく調べて「ぜひやりたい!」と
思って始めたものではありませんでした。
それでも、この商品は生命保険でありながら、
毎月1万円をコツコツ積み立て、亡くなることなく
60歳になると、積み立てた金額以上が年金
(または一時金)としてもらえるというもので、
「貯金しておくより断然良いな」と思って始めた
記憶があります。
具体的には、60歳までに積み立てた合計額より、
70~80数万円多く受け取れるというものです。
投資の知識なんて皆無だった当時は、貯金して
年に数円利息をもらうより、三十数年後でも
積み立てた額にプラス百万円近く増額されて
戻ってくるならよいと考えていたのです。
ただ、今考えると2点の疑問があります。
①当時生命保険が必要だったのか
②年金で戻ってくるリターンの額は十分か
まず①について。
当時独身だった自分に生命保険をかけ、受取人を
父にしていたのですが、父は生活に困っておらず、
私の毎月の可処分所得を1万円も減らしてまで
生命保険をかける必要性があまりなかったと
思っています。
今は結婚し子どももいますので、最低限の
生命保険はかけていますが、月々の支払いは
ごく少額です(私と妻2人分の保険料で、実質
月1,000円代くらいです)。
②については、多少は投資についての知識が
ついてきた今、約30年後のリターン額としては
物足りないと考えたのです。
そもそも実はこの保険、年金と生命保険を
兼ねているという特性ゆえなのか、なんと開始後
約15年間は、解約した場合の返戻金が元本割れと
なる設定になっているのです(もちろん最初に
しっかり説明してもらい、当時は納得して契約
しました)。
つまり、今回解約した際にも実際に積み立てた
金額より少なくなるということで、実際に7万円
ほど割り引かれた金額しか戻ってこないことになり
ます。
これが原因で解約をためらっていたのですが、
楽天のサイトで以下のようにシミュレーションした
結果、解約した方が得だという結論に至りました。
シミュレーション
≪同じ月1万円を年利5%で30年間積み立て投資≫
元本:360万円(1万円×12か月(1年)×30年)
期待リターン:約832万円
元本と期待リターンの差額:約472万円
解約することで、今まで積み立ててきた金額より
7万円減ってしまいますが、これを投資信託に回す
ことで、あくまで「想定どおりにいけば」、
472万円のプラスになります。
生命保険を続けた場合の将来受け取れる増加分
(上で出てきた70~80数万円)を引いても、
投資信託をした方が約400万円リターンが大きく
なりそうだということが分かったのです。
※実際には生命保険をかけると税金が控除される制度もあり、控除金額もそこそこあるのですが、複雑なのと30年で400万円以上にはならないためここでは省略します
今まで積み立ててきた金額も50万円を軽く超え
ますので、毎月の投資金額を増やしたり、株価が
下落したときに買い増しできるように手元に
置いておくなど、様々な使い方ができます。
お金はお金を稼いでくれる道具にもなるので、
有効に使いたいですね!
なお、今回は自分の保険解約のお話だけ書きました
が、過去にも保険についての記事を書いたことが
あるので、気になる方はご覧ください。
今思えば当時この保険を始めないことが一番
良かったわけですが、当時は現在のように
YouTubeで分かりやすく投資信託について教えて
くれる人も少なかったですし、まだまだ投資をする
人はマイナーだった印象です。
今からでも気づいて変えられてよかったと思って
います。
こうやってその時点での最適と思われる判断を
続けて着実に資産を増やしていきたいですね。
では今回はこの辺で!